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ピークは1月!ノロウイルス対策、してますか?

2019.01.28

冬に要注意!ノロウイルスが引き起こす“感染性胃腸炎”

●そもそもノロウイルスとは?

ノロウイルスとは“感染性胃腸炎”を引き起こす感染力の強いウイルスのことです。

感染力が非常に強く、食品だけではなく、感染者の嘔吐物や便にも大量に含まれています。

そのため、二次感染が起こりやすいのが特徴的!

特に不特定多数の人が利用するトイレは感染する可能性が高い場所なので、飲食店や
公共施設などでよく注意喚起が行われています。

●ノロウイルスの流行時期

ノロウイルスが原因で発症する感染性胃腸炎は、年間を通して報告されています。

特に冬場の11月から2月に患者が増え、ピークは1月と言われています。

●感染するとどうなるの?

症状は少し風邪に似ており、主に吐き気や嘔吐、下痢です。

あわせて、腹痛や発熱、のどの痛みなどを引き起こすこともあります。

全体的に軽めで、通常は2~3日で回復しますが、免疫力が低下している人・高齢者・子どもは
重症化して生死に関わることもある
ので注意が必要です。

知っておきたい「もし感染してしまったら…」

●もし感染してしまった際の対処法は?

現在、ノロウイルスに効く抗ウイルス薬やワクチンはありません。

対処療法として、吐き気などの症状に対しては吐き気止め、嘔吐・下痢による脱水状態を防ぐ
ために点滴が用いられることもあります。

自宅でできるケアとしては、経口補水液を飲むことです。

ウイルスを体外へと排出する効果があるので、常温のものをこまめに飲むようにしましょう。

●下痢止めは安易に服用しないこと

薬で下痢を無理に止めると腸内にウイルスが留まり、症状の回復を遅らせることがあります。

下痢止めはできるだけ服用せず、どうしても必要な場合は医師に相談しましょう。

●自分が感染源にならないために。治った後にも注意!

症状が治まっても、その後1週間~1ヵ月程度は、便の中にノロウイルスが排泄されると言われています。

それを知らずにいると、自分自身が感染源となってしまう可能性があるのです。

症状が治まった後も、石鹸による手洗い・消毒をこまめに行いましょう。

予防のポイント3つ

特効薬がないことを考えると、何よりも予防が大切。

ポイントを確認し、感染しないように対策を各自で行いましょう!

①手洗い・マスク着用を徹底

きほんの「き」ですが、やはり手洗い・マスク着用が効果的!

帰宅後やトイレの使用後は、石けんで指先や爪の間、指の間など、隅々まで洗いましょう。

また、電車のつり革や、エレベーターの手すりなどを触った後にも注意が必要です。

空気感染を防ぐためのマスクも、人が多い場所に行くときは必ず着用しましょう。

②牡蠣などの二枚貝は十分に加熱する

「牡蠣を食べて食中毒になった」という話をたまに聞きますよね。

便と一緒に汚水処理場にたどりついたノロウイルスは、浄化処理をかいくぐって
河川から海へたどり着きます。

そしてそのノロウイルスは二枚貝に取り込まれて、蓄積されてしまうのです。

ウイルスは熱に弱いため、牡蠣などの二枚貝を調理するときは中まで火が通るように
しっかり加熱しましょう!

85〜90度以上の温度で、90秒間の加熱が目安です。

③室内や日用品を消毒する

ドアノブやスイッチなど、よく触れる場所は、消毒用エタノールによる二度拭きか、
次亜塩素酸ナトリウムで消毒
しましょう。

次亜塩素酸ナトリウムの濃度は、塩素濃度約200〜1000ppmが有効とされています。

なお、次亜塩素酸ナトリウムは、酸性の洗浄・漂⽩剤、シアヌール酸系の製品と混合すると
塩素ガスが発⽣して危険ですので、各製品の説明書やラベルを確認してから使用しましょう。

しっかり対策して、健康な毎日を

ノロウイルスと同時期に流行するものに、インフルエンザウイルスが挙げられます。

対策ポイント①、③はインフルエンザ対策にもなりますので、冬の習慣にしてみてくださいね。

なにかとイベントごとの多いこの季節、しっかり対策して健康に過ごしましょう♪