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その中性脂肪値、放置しないで!原因と対策をご紹介

2021.11.11
ぽっこりおなか

中性脂肪値、放置しちゃってる…

健康診断で気になる数値の一つが、「中性脂肪値」。
「150mg/dl以上の人は要注意」と書かれてはいるものの、数値が高くても自覚症状がないし、対策も何をしたらいいのかよく分からないから放置している…。

それ、とっても危険な状態です!

“サイレントキラー”と呼ばれるほど、自覚症状もないまま人を死に至らしめてしまう可能性のあるのが中性脂肪値です。

これから中性脂肪値について、数値が上がる原因とその対策法をカンタンに紹介していきます。

正しい対策方法を知って実践すれば意外と下げやすい数値とも言われているので、既に高くて気になっている人も、予防したい人も、参考にしてみてくださいね。

中性脂肪値についておさらい

そもそも「中性脂肪」とは

中性脂肪とは、名前の通り脂肪の一種。一言で言えば「長期保存できるエネルギー源」です。

運動するときにはまず糖質が使われて、不足すると中性脂肪が使われます。
また、体温を一定に保つのも中性脂肪の大きな役割です。
悪いイメージのついている中性脂肪値ですが、人の体に必要不可欠なものなのです。

じゃあ「中性脂肪値」は?

中性脂肪値とは、【血液中にどれくらい中性脂肪があるか】を表す数値です。
血液中に中性脂肪が多すぎると、いわゆる「ドロドロ血液」状態になります。

中性脂肪値が高いままだと動脈硬化が進行する

中性脂肪値が高くなると、余剰なコレステロールを回収するHDL(善玉コレステロール)が減少します。
さらに動脈硬化の促進因子であるLDL(悪玉コレステロール)が動脈壁に蓄積しやすくなり、動脈硬化が促進するのです。

この動脈硬化が怖いんです。
動脈硬化とは、動脈の血管が硬くなって弾力性が失われた状態のこと。

動脈硬化によって伸縮ができなくなると、高血圧の発症や進行の原因になります。
また、高血圧による血管への過剰な圧力は、動脈硬化自体を進ませる、という最悪のループが起こります。

動脈硬化が進行すると…

さらに動脈硬化が進行すると、血流の勢いに耐え切れずに血管が破裂したり、狭窄(きょうさく)や、血栓による閉塞などを起こします。

破裂や狭窄・閉塞が起こった場所により、脳出血、脳梗塞、心筋梗塞などを発症します。
寝たきりや、最悪の場合に死を招くのが動脈硬化なのです。

中性脂肪値が高い原因・対策

中性脂肪値が高い原因としては、主に以下の5つが考えられます。
この高くなる原因を理解し、対策していきましょう。

1. 糖質や脂質の高い食事を続けている

中性脂肪値は食後に必ず上がりますし、その食事の内容に大きな影響を受けます。
糖質や脂質の高い食べ物を減らすのを意識しましょう。

<糖質が多い食べ物例>
白米、パン、パスタ、うどん、イモ類、ケーキなどの甘いもの、ジュース、果物

<脂質が多い食べ物例>
牛肉、豚肉、揚げ物、バター、ナッツ、クリーム

2.魚不足

青魚の魚油に含まれる「DHA・EPA」は、中性脂肪値に良い効果をもたらします。

あなたは先週1週間のうち、何回魚を食べましたか?お肉ばかりの食生活ではなかったですか?
実は、日本人の魚の消費量は年々下がり続けており、今では魚の消費量と肉の消費量が逆転しているのが現状です。

でも魚は調理がめんどくさい……そんな人には「魚の缶詰」がおすすめです。
数々の健康番組でも紹介されていますが、1缶でかなりの量のDHA・EPAを摂ることができます。

また、もっと効率よく摂りたいのであればサプリメントの活用もおすすめです。

3.運動不足

運動するときにはまず糖質が使われて、糖質が不足するとようやく中性脂肪が使われます。
つまり、運動をしないと糖質も中性脂肪もどんどん体に蓄積することに…。

ウォーキング、水中運動、スロージョギング、エアロバイクなどの「有酸素運動」が、効率よく中性脂肪を減らすためにはおすすめです。

とはいえ、いきなりハードなものにチャレンジすると挫折の原因にもなってしまいます。
「通勤時に早歩きする」「エスカレーターを使わずに階段を使う」など、できる範囲で身体を動かすことからはじめてみてください。

4.アルコールの摂取とおつまみ

アルコールを飲むと、肝臓でアルコールが代謝されます。
ただし、大量のアルコールを飲むと、その代謝に伴って、肝臓での中性脂肪の合成が進み、必要以上に中性脂肪が作られてしまうのです。

アルコール単体では中世脂肪値が上がることは無いと言われていますが、その時一緒に摂る食べ物によって中世脂肪値が上がります。
おつまみも、糖質や脂質を避けたメニューを選びましょう。

5.ストレス過多

ストレスも中性脂肪値に悪影響を与えます。
リラックスできる時間を取り、ストレスを溜めないように心がけることも大切です。

ストレスの原因となっていることを取り除くことが難しいのであれば、ストレスを上手に発散する方法を見つけましょう。

できることを続けることが大切

中性脂肪値が上がる原因と対策を紹介してきましたが、習慣に取り入れられそうですか?

一つ一つできそうなものから改善して、良い習慣を続けましょう。結果が出れば、それをモチベーションに他の習慣も頑張れるはずです。

すぐに結果が出なくても、続けることが大切です。
「今日も制限できてえらい!」と自分で自分を褒めながら、習慣にしていきましょう。

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